クジラがしんだら
江口絵里 文
かわさきしゅんいち 絵
藤原義弘 監修

こんにちは!
今日はしんだクジラから「いのちのつながり」を知る絵本を紹介します
深い深い深海の海。
あたりは真っ暗で
敵は少ないけれど食べ物がありません。
深海には1年何も食べてない魚だっています。
そんなある日とつぜん
海の上から大きなしんだクジラが落ちてきて・・・
クジラがしんだら ここがおススメ!
・ひかりが届かない深海での
いきものの生き方をしり、興味をもてる!
・暗い深海の中で光を見るような、
かわさきしゅんいちさんの絵を通して
生命のすばらしさを感じることができる
読み始めてまずビックリしたのが
冒頭からクジラが死体になって
海底に落ちてくるところから始まったことです。
この絵本のなかでクジラはずっと死んだままで
ひたすら深海の生物たちの食糧として描かれています。
そんな「死」から始まるこの絵本ですが、
落ちてくるクジラの顔はどこか優しげで
クジラの死体を見つける深海の生物たちの表情は喜びに満ちています。
かわさきしゅんいちさんの優しく光に満ちた絵が
クジラの「死」のなかでも一貫して
明るい印象を与えてくれて、
読む私たちにも「死」が決して
暗いものばかりではないことを教えてくれている気がします。
深海の生物と言ったら、
よくニュースになる「ダイオウイカ」など
巨大な生物しか知らなかったのですが
この絵本に描かれているのは
小さな生き物が多く、初めて知る生き物ばかりでした。
特に絵本で書かれていた
クジラの骨を食料にして、根を張り生きていく「ホネクイハナムシ」
一見植物に見えますが、その生態について絵本で詳しく描かれています。
最後のページには絵本に出てきた深海の生物たちの紹介も描かれているので
読み終えた後もう一度探してみるのも楽しいかもしれません。
計算すると一日のうち
クジラが死んで深海に落ちてくるのは10万頭くらいになるそうです。
ただ広い広い深海で死んだクジラに出会えるのは運しだい
出会えたら深海の生物にとっては2000年分のごちそう
なんとクジラ1頭で100年の食糧になるそうです!
深海の世界はすごいですね。
光が届かない、食べ物が少ない世界を
絵本を通じて知ることができ
いのちのめぐりに様々な思いが与えられると思います。
我が家はこの絵本を読んでから深海に興味が出てきたので
いつか深海水族館に行ってみたいねと話しています。
静岡県の沼津に深海魚水族館あるみたいです!

絵本を通して世界が広がるのは嬉しいですね!

暗い深海に光がたくさん出てくる絵本なので夜の寝かしつけにもおすすめです!
コメント